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わが国浄水技術の軌跡 昭和戦後期~水道発展期

わが国浄水技術の軌跡 昭和戦後期~水道発展期 水処理技術の変遷 TOPへ

15.粉末活性炭による脱臭処理

山口県厚東川貯水池を水源とする小野田市高天原浄水場では昭和29年7月原水に初めて臭気発生がみられ、緩速系では脱臭していたが、急速系では脱臭し得ず、エアレーション・木炭層通過法・粉末活性炭投入法などを試み、活性炭法が一番成果があることが判明、コスト高(約3円/m3)で十分使用しきれなかったが、わが国初の使用例となった。
 同水系の宇部市では34年築造の急速系で発臭、粉末活性炭法と強塩素法で対応した。また、35年松江市、36年長崎市でも粉末活性炭による脱臭処理が行われた。
 このような状況から(社)日本水道協会では「上水の脱臭方法調査専門委員会(委員長 近藤正義)」を設置、昭和37年[上水の脱臭方法]を作成、手引きとした。ちなみに、昭和57年全国の水道における異臭味水被害は1,832万人に及んだ。

厚東川貯水池