わが国浄水技術の軌跡 高度浄水処理:水質新時代へ


52.硬水軟化処理


 水の硬度は水質良否の基本的条件で明治期からの[判定標準]に規定されていたが、わが国は地質的に硬水は少なく水道で軟化処理を実施した例は無かったようである。[水道施設基準]には昭和30年制定以来処理法についての記述はないが、平成に入り次ぎのような実用化例がある。
 <石灰法>

平成3年:福岡県穎田町穎田浄水場
 ・処理フロー: 地下水→曝気塔→消石灰→ 反応池 →沈澱池→前ろ過装置→炭酸ガス→ 急速ろ過 →浄水

 <流動床式晶析軟化法>
 オランダのDHV社が開発し、(株)西原環境衛生
 研究所大久 保泰宏、品田司らが技術導入、実用
 化した。

 
硬水軟化晶析装置
平成5年:新潟県湯沢町ガーラ湯沢(専用水道)
 ・処理フロー:
  原水+カセイソーダ→ペレット反応塔→硫酸→ 従前浄水設備→浄水

 なお、本装置はその後、美祢市、名護市などで採用した。
 

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