実績紹介 チーム連携を
活かした
デザインビルド方式
による
浄水施設整備

事業名
下北方浄水場 新系浄水施設整備事業
事業区分
水道設備・設備工事関連
発 注 者
宮崎市上下水道局
請負者
水道機工株式会社
事業期間
2015年12月17日~2021年5月14日
施設能力
100,000㎥/日
事業方式
デザインビルド方式

宮崎市で最初の浄水場として、昭和7年に建設された下北方浄水場。その後、給水需要の急増により増設された第二浄水場が現在の「下北方浄水場」となり、今回は60,000㎥/日の処理能力を持つ浄水施設を更新しました。

60,000㎥/日の浄水場更新

下北方浄水場には100,000㎥/日の処理能力がある浄水場があり、今回はそのうちの60,000㎥/日の浄水施設を更新したいというご要望でした。本事業は、お客様から敷地面積と施設能力等の仕様が決められた上で、設計から施工まで一式で提案・納品するデザインビルド方式のプロジェクトです。

最適なシステム設計を提案

今回納品したスイオー ハイブリットFRPミキサ・フロキュレータは、炭素繊維を含有したガラス繊維強化プラスチックで作られています。従来の鋼材製と比較すると1/3程度の重さであるため施工性がよく、高い耐食性からメンテナンス性が向上しており、維持管理費も抑えられるため、お客様には好評でした。また、ろ過池の洗浄時間の短縮と洗浄強度を増加させるため、ろ過池の排水トラフもオーダーメイドで納品しています。

対象製品
スイオー ハイブリットFRPミキサ・フロキュレータ

材質に炭素繊維を含有したガラス繊維強化プラスチックを使用し、消耗品の交換頻度が少なく、施工も容易なミキサ・フロキュレータです。

沈澱池の部分にも、弊社独自の技術を活かした提案をさせていただきました。まず今回のシステムには、弊社特有の傾斜板と通常タイプの傾斜板を併用しています。全国各地、地域によって水質は本当にさまざまなので、その水質に最適なシステムを組むことが最も重要です。設備全体の能力を向上させることを第一目的とし、弊社が保有する様々な製品の中から最適な製品を選択しています。
さらに今回は、沈澱池内での水の動きを視覚的に示すため、流況解析シミュレーションを実施しました。掻寄機の動作範囲には、傾斜板の下方部に阻流板を設置する必要があります。阻流板の設置位置について流況解析を用いることで、お客様にもわかりやすくお伝えすることができ、ベストな位置での設置が可能となりました。
技術力と知見のあるお客様だからこそ、細かな部分までしっかりとすり合わせ、ご予算とも相談しながらできる限りのご要望に応えていく。それが私たち技術者の腕の見せどころです。

すべての浄水場をオーダーメイドで

浄水施設事業では、部分的な製品の能力やシステムの性能はもちろん、全体の効率化を目指したシステム設計と提案力が最も評価されます。浄水設備や機械の性能自体に大きな違いはありませんが、水質に合わせて細やかな調整と創意工夫が必要になります。浄水のプロセスが似たような浄水場でも、水質の違いがある限り「同じ浄水場」というものはこの世に存在しません。過去何十年も浄水事業に関わってきた中で、あらゆる水質を経験してきた我々だからできることだと思っています。

6社連携で効率的なプロジェクト進行が実現

本プロジェクトはデザインビルド方式ということで、私たち水道機工がリーダーシップを取り、コンサルティング会社、グループ企業である土木建築業者、電気事業者、地元企業と連携して設計から施工までを一括で担当しました。6つの企業がチームを組み、躯体工事の段階から機械設備の設計を同時並行で進め足並みを揃えてプロジェクトを進行できました。設計施工を一元化したデザインビルド方式は、民間企業のノウハウを活かした発注方式であるため、コスト面や工事期間などにおいて、発注者にも効率的となるメリットがあります。長年培ってきた専門的な経験と知見、そしてグループ企業との連携を強みに、弊社は今後もデザインビルド方式のプロジェクトに積極的に関与していきたいです。

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