ニュースリリース

サウジの水処理 水道機工が増員 ~日本からエンジ技術者~

[2013/05/30]

排水再利用設備を拡販

 水道機工はサウジアラビアで水処理事業の人員を拡充し、品質管理の徹底や調達を含め水処理設備のエンジニアリング体制を強化する。現地食品工場で手がけた排水を85%再利用する取り組みが4月に水ビジネスの国際的な賞を受賞した。受賞を追い風に上下水道や産業向け水処理設備全般で技術力をアピールし、サウジアラビアを中心に中東での年間売上高を現状の約18億円から3年後に倍に引き上げる。

 水道機工が49%出資する持ち分法適用会社の水道機工ミドルイースト(ジッダ市)に日本から技術者数人を派遣し、エンジニアリングのノウハウを提供。品質向上や歩留まりの改善など技術力の底上げに取り組む。
 水道機工ミドルイーストは現地食品メーカー、ナショナル・フード・インダストリーズ(同)から、乳製品の製造などで出る排水を再生利用する設備を2008年に受注した。日量1700トンの処理能力を持つ設備は濃度の異なる有機系の排水を膜ろ過と生物処理を組み合わせた膜分離活性汚泥法(MBR)で処理し、ボイラなどで使う無機系の排水を混入。砂ろ過後に逆浸透(RO)膜で濾過し、再生水を製造する。
 10年の稼働から排水の85%を安定して再生利用する取り組みが、世界的な水ビジネス専門誌「グローバル・ウォーター・インテリジェンス」の「グローバル・ウォーター・アワード」に選ばれた。水道機工によると日本の資本が入った企業の受賞は初めて。同賞は世界の水ビジネス市場で認知度が高く、水の再利用技術や稼働実績が国際的に認められた。
 サウジアラビアではこれまで下水道処理設備など公共分野を中心に事業を拡大。今後は産業分野でも水処理技術の提案を積極化し、中東で拡大する水処理需要を取り込む。

※ 当記事は、「2013年5月27日付・日刊工業新聞」に掲載されたものです。
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