ニュースリリース

サウジで水処理事業拡大

[2013/05/30]

現地拠点に幹部派遣 3年後に売上高倍増

 東レ子会社の水道機工は、中東における水処理事業を拡大する。今年度からサウジアラビアの持分法適用会社である水道機工ミドルイースト(SKME)に幹部を派遣し経営への関与を強める。サウジでは工業団地や都市の建設計画が多く、水処理施設の建設需要が拡大している。現地市場で地位を確立しつつあるSKMEを海外展開の柱に位置付ける。日本人管理者の投入により事業の運営効率を高めて業容、受注量を拡大。3年後に売上高を2倍の40億円に引き上げる。
 SKMEは現地企業のサウジブラザーズコマーシャルカンパニーが過半を出資するエンジニアリング会社。売上高はここ数年間、20億円前後で推移している。2006年に従業員数20人で営業を開始、現在は約120人に拡大している。2007年には装置製作の工場を設置している。海水淡水化や下廃水処理などの施設建設と運転管理を手掛けており、処理実績は累計で日量25万トン以上。
 膜分離活性汚泥(MBR)や逆浸透膜など先進の水処理技術を活用した排水浄化やリサイクルでサウジにおける認知度を高めている。貴重な水資源を有効活用するため、政府は下廃水処理やリサイクル処理の導入を拡大させる方針。SKMEは実績を足掛かりに受注拡大に努める。
 韓国や中国企業が日量数十万トン規模の大型案件を対象とする一方、同社が狙うのは日量数万トン規模の中小型案件。現地企業との競合が課題となっている。サウジでは工業団地建設や都市計画が多く、同社への引き合い量が急増している。
 また、納入施設の増加にともない運転管理業務も拡大している。技術水準を維持するとともに受注確度を高めるため、副社長や管理職などをSKMEに送り込む。日本人5人体制として経営への関与を強め、効率化を図るとともに業務拡大につなげる。

※ 当記事は、「2013年5月24日付・化学工業日報」に掲載されたものです。
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