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わが国浄水技術の軌跡 昭和戦後期~水道発展期

わが国浄水技術の軌跡 昭和戦後期~水道発展期水処理技術の変遷 TOPへ

37.フッ素除去

水道原水中に過量のフッ素が含有すると、歯牙形成期飲用により斑状歯病に罹患することが知られている。水道水中のフッ素が原因で裁判に問われた例として宝塚市、西宮市がある。水道水質基準でフッ素は0.8mg/L以下とされ、フッ素は通常の浄水処理では除去されず、特別な処理を必要とするが、わが国水道における実施例は次のようであった。
<倉敷市片島浄水場>
 昭和42~43年当初は活性アルミナ法を採用したが吸着能の低下早く、骨炭法に切り替え1年間稼働、水源変更により運転中止した。
<西宮市生瀬浄水場>
 昭和52年まで活性アルミナ法によったが、過剰硫酸ばんど法に変更した。
<宝塚市高松浄水場>
 昭和50~52年の間、電解処理法を実施、処理フローは次のようであった。
 原水+塩化マグネシウム→電解槽→浮上分離槽→急速ろ過機
<兵庫県三田市小野グリーンタウン>
 平成8年より骨炭+逆浸透法で実施、処理フローは次のようであった。
 原水+硫酸ばんど→凝集沈澱→骨炭接触ろ過→逆浸透膜→浄水

高松浄水場フッ素電解装置

なお、水道水中に適量のフッ素が含有すると、むし歯予防に効果あることが知られ、わが国では、昭和27年から京都市山科浄水場でフッ化物添加を13年間実施し、その詳細な報告は後藤正美(京都市水道局)によりなされた。